SFC CNS GUIDE 2004

2.14 表の作成

LaTeXではtabular環境によって表を作成できます. tabular環境は表の各項目から 自動的に各行,各列の幅や高さを決定し,各項目指定した出力位置に揃うようにします. tabular環境では基本的に 縦の項目を並べるように出力を調整します. この縦の並びを`列'といい,横の並びを`行'といいます. 各項目は出力形式にしたがって並べられます. 各項目間は`&'で区切り,各行の最後には`'をつけます. 最終行には`'はつけません. 次にtabular環境の書式を示します.



02_Tabular.png

2.14.1 各項の出力形式

各項目は各項の出力形式にしたがって整形されます.その出力形式はそれぞれの 列ごとに指定します.各項の出力形式には表の列と同じ数だけの出力形式を並べ て記述します.なお,各項の出力形式を指定するところでは空白を入れてはいけ ません.

2.15に,指定できる列の出力形式を示します.


表 2.15 列の出力形式一覧
コマンド 効果
l その列の項目を左寄せします.
c その列の項目をセンタリングします.
r その列の項目を右寄せします.
| 列と列の間に縦罫線を出力します.
p{長さ} その列の項目の横幅を指定します.``長さ''には 単位([*])をつける必要があります.項目そのものは左寄せされます.

2.14.2 横方向の罫線

tabular環境で横罫線を引くには,次の2種類のコマンドを利用します.

次にtabular環境の実行例を示します.

02_TabularL.png



02_TabularO.png

2.14.3 \multicolumnコマンド

基本的に表は各行の列数をそろえますが,場合によっては複数の項をつないで1つの項目として扱うときもあります. そのような場合には \multicolumnコマンドを利用します.


02_Multicolumn.png

\verb-\multicolumn-コマンドを使用した項目では tabular環境で指定した出力形式が無効となります. よって\verb-\multicolumn-コマンドの出力形式に ``{\tt $|$}''を指定しないと縦罫線が出力されないので 注意してください.

次にmulticolumnの記述例を示します.

02_MulticolumnL.png



02_MulticolumnO.png


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