SFC CNS GUIDE 2004

2.1 章立て

文書を作成する場合,記述内容によって段落を分け,さらにそれらの段落をひとまとまりにして章や節を設定します.

2.1.1 章立てコマンドの種類

LaTeXには章立てのために表2.1のような7種類の 章立てコマンドが用意されています. それぞれ標題を引数として指定します.


表2.1 章立て コマンド一覧
章立てコマンド 出力形式
レベル 使用例 article系 report,book系
上位












下位
\part{部の標題} Part I
部の標題
Part I
部の標題
\chapter{章の標題} -- 使えない -- Chapter 1
章の標題
\section{節の標題} 1 節の標題 1.1 節の標題
\subsection{小節の標題} 1.1 小節の標題 1.1.1 小節の標題
\subsubsection{小々節の標題} 1.1.1 小々節の標題 小々節の標題
\paragraph{段落の標題} 段落の標題 段落の標題
\subparagraph{小段落の標題} 小段落の標題 小段落の標題

jarticle文書クラスを利用する場合は \chapterコマンドは使用できません.

2.1.2 章立てコマンドの論理的階層構造

章立てコマンドは1回使用されるごとに出力される番号を カウントします(図2.1). また上位レベルのコマンドが使用されると,それ以下のレベルの番号はクリアされます. これは章立てコマンドが階層構造になっているためです.

図 2.1: jarticle文書クラスの章立ての論理的階層構造
03_Section_b.png

上位レベルの章立てコマンドの影響を受ける \subsectionなどの下位レベルの章立てコマンドをはじめに使用すると,次のように`0'が出力されてしまうので注意してください.ただし \partコマンドだけは下位レベルの付番には影響をおよぼすことはありま せん.

02_CountMissL.png 02_CountMissO.png


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