2003 CNS GUIDE
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2.16 改段落,改ページ

ここでは改行,改段落,改ページの方法について説明します.

2.16.1 改行

LaTeXでは文書クラスで定義された1行の長さに合わせて 自動的に改行が行われます. そのためソースファイル中の改行は半角空白と同様,基本的に意味をなしません. 整形後の文書イメージで意図的に改行したい場合には,改行コマンド`'を用います.

ソースファイル中の改行は整形後のイメージでは基本的に意味をなしませんが,1行が長すぎると\LaTeX 処理が失敗することがあります. 必ず適当な位置で改行してください.

2.16.2 改段落

LaTeXは,ソースファイル上の 改行2つ分以上の空行を段落の区切りとみなします. また\parコマンドを使用しても段落分けができます. この場合はソースファイル上での改行は必要ありません. 段落が変わると自動的に字下げ(Indentation)が行われます. 字下げをしない場合は\noindentコマンドをその段落の先頭に挿入します.

ソースファイルでは空行は2行以上あっても実際の出力結果では1行 としてみなされます.つまり整形後の文書イメージで 縦方向に余白を入れたくても,ソースファイル中の2つ以上の改行あるいは 空行は意味をなしません.任意の大きさの縦方向の空白を入れる方法は% \pageref{latex-spacing-vertical}を参照してください.

2.16.3 改ページ

文書途中で意図的に改ページするコマンドを 表2.16に示します. なお,\samepageコマンドはLaTeXによる自動改ページを抑制するため,前後のページの体裁が悪くなることがあるので注意してください.


表 2.16 改ページコマンド

次に改行,および改段落の例を示します.