2003 CNS GUIDE
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2.10 空白の挿入と長さの単位

LaTeXにおける文書整形では,出力の空白制御は自動的に行われます. しかしコピーした図を後から貼りつける場合や,手書きの図や文書を書き加えたい場合などには,意図的に空白を入れる必要があります. ここでは空白制御の方法について説明します.

2.10.1 長さの単位

LaTeXではさまざまなところで具体的な長さを指定することがあります. LaTeXでは 表2.12に示す長さの単位を用います.


表 2.12 長さの単位

2.10.2 縦方向の空白

縦方向の空白制御には 表2.13のコマンドを使用します. \vspaceコマンドの引数には単位 (表2.12)とともに空白の長さを記述します. ページの先頭で空白を挿入したい場合は,コマンドと`{'の間に`*'を記述する必要があります.


表 2.13 縦方向空白挿入コマンド

2.10.3 横方向の空白

横方向の空白制御には 表2.14のコマンドを使用します. \hspaceコマンドの引数には単位 (表2.12)と ともに空白の長さを記述します.


表 2.14 横方向空白挿入コマンド

ページの先頭に縦方向の空白を挿入したい場合や,行頭に 空白を挿入したい場合には,それぞれ,\vspace*{1pc} や\hspace*{10}のように,コマンドと`{'の間に `*'を記述する必要があります.

次に空白の挿入の例を示します.