2003 CNS GUIDE
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12.3 メッセージの受信

12.3.1 メッセージの取り込み

メールサーバに新たに到着したメッセージを受信するには,Folderモードで`受信箱'の フォルダにカーソルを合わせてSを押すと次のように聞か れます.

Sync |&t03000tf|+inbox? (y or n) _

yを押すと 新しいメッセージが到着している場合はそれらが受信され,新規メッセージの数が更新されます.

12.3.2 メッセージを読む

サーバから受信したメッセージは受信箱に格納されています. メッセージの内容を読むには,Summaryモードで読みたいメッセージにカーソルを合わせ `.'か<SPACE>を押します. Summaryモードの下に`Messageバッファ' が開き,メッセージの中身が表示されます (図12.3).

メッセージの内容が長い場合は 一度にすべての内容を表示できません. メッセージの続きの部分を表示させるには<SPACE>を押し,前のページに戻るには<BS>を押します. メッセージの最後まで読んだ状態で<SPACE>を押すと,そのフォルダにまだ読んでいないメッセージがあれば そのメッセージが表示されます.

1つのメッセージの表示から次のメッセージの表示に移るには nを,前のメッセージに戻るにはpを押します.

メッセージ内容の表示
図 12.3 メッセージ内容の表示

12.3.3 スレッドの表示

Wanderlustでは複数のメッセージから成る話題の流れを ``スレッド'' として管理できます. スレッドとは関連のあるメッセージがまとめられたものです. 返信([*]) を使って送受信されたメールについて,どのメッセージに対して返信したかの情報に基づき、 スレッドが作成されます. スレッドに格納して表示される例を次に示します.

   32  04/11(木)13:26 [ Hanako Fujisawa   ] 体育の集合場所
_  33  04/11(木)13:44 [+2: Taro Fujisawa  ] 集合場所の確認
   34  04/11(木)13:50 [ Taro Keio         ] SFCはどうですか?

格納されているスレッドは,差出人の名前の横に`+2:'のように 格納されているメッセージの数が表示されます. 格納されているメッセージを展開するには,/を押します. また,メッセージを普通に読むときと同じように <SPACE>を押してメッセージを開いても,スレッドは展開されます.

展開されたメッセージは,通常のメッセージと同様に読めます.

   32  04/11(木)13:26 [ Hanako Fujisawa   ] 体育の集合場所
_  33  04/11(木)13:44 [ Taro Fujisawa   ] 集合場所の確認
   36  04/11(木)15:36  ┣[ Junko Koizumi     ]
   37  04/12(金)10:37  ┗[ Hanako Fujisawa   ]
   34  04/11(木)13:50 [ Taro Keio         ] SFCはどうですか?
展開されているスレッドを格納するときにも,/を押します.

フォルダの中のすべてのスレッドを展開するには [を押します. また,フォルダの中のすべてのスレッドを格納するには ]を押します.

スレッド表示をやめて一覧で表示するためには SummaryモードでTを押します. エコーエリアに次のように表示されます.

`Toggle threading? (y="off"): (y or n)' _

yを押すとスレッドで表示されなくなります. 再びスレッドを表示させる場合は,同じようにSummaryモードでTを押して,`Toggle threading? (y="on"): (y or n)' と聞かれたらyを押します.

12.3.4 マルチパートメッセージを読む

Wanderlustは,画像などさまざまな形式のファイルを扱えます. MIME (2.3.2)に従った方法でメールを扱うため,Messageバッファ が[1  <text/plain; ISO-2022-JP (7bit)>]のような 行ではじまる場合は,複数のパートからメッセージが構成されることになります. マルチパートメッセージが表示されている例を次に示します.

To: s03000hf@sfc.keio.ac.jp
Subject: この前のレポート
From: Taro Fujisawa <t03000tf@sfc.keio.ac.jp>
X-Mailer: Mew version 1.94.2 on Emacs 20.5 / Mule 4.0 (HANANOEN)
Mime-Version: 1.0
Content-Transfer-Encoding: 7bit
Message-Id: <20020411070015G.t03000tf@sfc.keio.ac.jp>
Date: Thu, 11 Apr 2002 07:00:15 +0900
X-Dispatcher: imput version 20000228(IM140)
X-UIDL: T:'#!SK"!O4P"!#F="!

[1  <text/plain; ISO-2022-JP (7bit)>]
あんまり参考にならないかもしれないけど, 送ります.
--
藤沢 太郎 <t03000tf@sfc.keio.ac.jp>
[2 report.doc <Application/Msword (base64)>]

マルチパートメッセージを表示するためには カーソルをMessageバッファに移動させます. Messageバッファにカーソルを 移動させるには,Summaryモードでjを押します. Summaryモードに戻るときにはqを押します.

マルチパートメッセージのパート2を表示させるにはファイル形式などによって いくつかの方法があります.

12.3.4.1 添付されたデータの再生

添付されたデータは,Wanderlust以外の アプリケーションを利用して再生するか,画像などの場合はMessageバッファに表示されます.

添付された データを再生するには,まずMessageバッファでカーソルを 再生したいパートに合わせます.

To: i00000ji@sfc.keio.ac.jp
Subject: 試しに作ってみました
From: Hanako Fujisawa <s03000hf@sfc.keio.ac.jp>
X-Mailer: Mew version 1.94.2 on Emacs 20.5 / Mule 4.0 (HANANOEN)
Mime-Version: 1.0
Content-Transfer-Encoding: 7bit
Message-Id: <20020411091532G.s03000hf@sfc.keio.ac.jp>
Date: Thu, 11 Apr 2002 09:15:32 +0900
X-Dispatcher: imput version 20000228(IM140)
X-UIDL: T:'#!5E"!S4P"!#F="!

[1  <text/plain; ISO-2022-JP (7bit)>] ちょっと重たいかな?
--
藤沢 花子 <s03000hf@sfc.keio.ac.jp>
[2 sample.au <Audio/Basic (base64)>]

ここでvを押すと,対応するアプリケーションが起動して マルチメディアデータが再生されます. 対応するアプリケーションがない時には,エコーエリアに `Do you want to save current entity to disk?(y or n)' と表示されます. ここでyを押すと,エコーエリアに次のように表示されます.

File name: (default report.doc) ~/

保存したいディレクトリ名とファイル名 を入力して,<ENTER>を押すと 選択したパートがそのファイル名で保存されます. また,ファイル名を記入せずに<ENTER>を押すと,(default)に書かれたファイル名で保存されます.

UNIX 端末に SSH ([*]) などで遠隔からログインしてWanderlustを使っている場合,マルチメディアデータの再生はできません.

12.3.4.2 マルチパートメッセージの保存

添付されたデータをメッセージから切り離し,ファイルとして保存できます. Microsoft Wordのファイルなどの UNIX で扱えないファイルをWindows から操作する時などに使います.

データを保存するには,次のようにMessageバッファで保存したいパートに カーソルを合わせます.

To: t03000tf@sfc.keio.ac.jp
Subject: ポスター原案
From: Hanako Fujisawa <s03000hf@sfc.keio.ac.jp>
X-Mailer: Mew version 1.94.2 on Emacs 20.5 / Mule 4.0 (HANANOEN)
Mime-Version: 1.0
Content-Transfer-Encoding: 7bit
Message-Id: <20020411193356G.s03000hf@sfc.keio.ac.jp>
Date: Thu, 11 Apr 2002 19:33:56 +0900
X-Dispatcher: imput version 20000228(IM140)
X-UIDL: T:'#!SA"!O9P"!#S="!

[1  <text/plain; ISO-2022-JP (7bit)>]
サイズ大きいけど, 許してくださいね.
--
藤沢 花子 <s03000hf@sfc.keio.ac.jp>
[2 poster.ai <Application/Octet-Stream (base64)>]

eを押すと,エコーエリアに次のように表示されます.

Save to file: ~/tmp/poster.ai_

保存したいディレクトリ名とファイル名 を入力して,<ENTER>を押すと 選択したパートがそのファイル名で保存されます. また,ファイル名を記入せずに<ENTER>を押すと,(default)に書かれたファイル名で保存されます.