2003 CNS GUIDE
copyright
 

10.4 Emacsの画面

Emacsの画面は次のような構成になっています(図10.1).

Emacsの画面
図 10.1 Emacsの画面

10.4.1 テキストカーソル

テキストカーソルはその位置に文字を入力できることを表します. カーソルの位置に文字がある場合,白黒反転して表示されます. テキストカーソルの移動は,C-p (Previous:上),C-n (Next:下),C-b (Backward:左),C-f (Forward:右) または矢印キー(↑ ↓ ← →)で行います. 行頭へ移動するにはC-a,行末へ移動するにはC-eを入力します.

英文では単語ごとの移動ができます. 単語単位での左への移動にはM-bを,右への移動には,M-fを入力します. 日本語では漢字から次の漢字が始まるまでの部分を 便宜的に単語(文節)として扱います. 文単位での移動で先頭に移動する場合は,M-aを入力します. 末尾に移動する場合は,M-eを入力します(表10.2).

表 10.1 基本的なカーソルの移動
キー操作 意味
C-p カーソルを上に移動
C-n カーソルを下に移動
C-b カーソルを左に移動
C-f カーソルを右に移動
C-a カーソルを行の先頭に移動
C-e カーソルを行の末尾に移動
表 10.2 単語,文節,文単位でのカーソルの移動
キー操作 意味
M-b カーソルを左の単語に移動
M-f カーソルを右の単語に移動
M-a カーソルを文の先頭に移動
M-e カーソルを文の末尾に移動

10.4.2 モードライン

現在の状態が表示されている場所です. 例えば,[--]はアルファベット入力,[あ]は日本語入力で あること,--は保存済み,**は変更未保存である ことを示しています. また,ファイル名,編集モード([*])に関する 情報も表示されます.

10.4.3 エコーエリア

<CTRL>や<META>を用いてEmacsに命令をする際に,利用する場所です. 操作に対する反応が表示されたり,必要な場合はテキストカーソルが自動的にエコーエリアに移動して,入力を促されます. エコーエリアは``ミニバッファ''ともいいます.