2003 CNS GUIDE
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3.1 キーボードの使い方

``キーボード''は多数のキーからなり,コンピュータへの入力を行うハードウェアです. キーにはそれぞれ対応する文字,数字,記号が記されており,キーを押すことでコンピュータへ入力できます. 図3.1は特別教室で利用できるキーボードです. 本書では図中の名称を使って説明します.

Compaq EVO D500SFのキーボード
図 3.1 Compaq EVO D500SFのキーボード

キーボードには英数字や記号を入力するためのキーと,操作に用いるための特殊なキーがあります. CNS に設置されているコンピュータで扱うキーボードでは,英字の配置はどのキー ボードでも同じですが,記号や<CTRL>,<SHIFT>の配置は 機種によって多少異なります. 表3.1にキーの呼称と本書での表記をまとめます.


表3.1 キーの表記方法と読み
表記 読み方 表記 読み方
<SPACE> スペースキー <RET>,<ENTER> リターンキー,エンタキー
<BS> バックスペースキー <ESC> エスケープキー
<TAB> タブキー <SHIFT> シフトキー
<ALT> オルトキー <DEL> デリートキー
mac command key コマンドキー(Machintosh ) [F1] ファンクションキー1
<CTRL> コントロールキー C-g <CTRL>を押しながら`g'を入力
<META> メタキー M-x <META>を押しながら`x'を入力

3.1.1 英字の入力

英字キーには大文字のアルファベットが記されていますが,通常はキーを入力すると小文字が入力できます. また,英字キーは日本語入力でローマ字入力をする際にも利用します.

<SHIFT>を押しながらアルファベットキーを押すと英大文字が入力できます. <SHIFT>は単独で押すだけでは何も入力されません. また,<CAPS> (または<SHIFT>を押しな がら<CAPS>)を1回押すと,その後に入力する英字がすべて大文字になります. 通常の小文字入力に戻すにはもう一度<CAPS>を押します. <CAPS>が押されている状態で <SHIFT>を押しながら英字キーを押すと,小文字が入力されます.

3.1.2 数字・記号の入力

数字キーはアルファベットキーの上段に位置します. 記号はアルファベットキーの右側に位置します. 数字キーや記号キーのキー右上部に記されている記号を入力するには,<SHIFT>を押しながらそのキーを押します. 例えば`!'を入力する場合,<SHIFT>を押しながら数字の`1'を押します. 記号には正式名称だけでなく,慣習的な呼称が日常的に利用されています. 表3.2に記号の読み方をまとめます.


表3.2 記号の読み方
記号 読み方 記号 読み方
! エクスクラメーションマーク,びっくりマーク \ 円マーク
@ アットマーク,アット ~ チルダ,にょろ
# シャープ,いげた ` バッククオート,逆引用符,逆クオート
$ ドル,ダラー { } 中かっこ,カーリーブレース,ブレース
% パーセント [ ] 大かっこ,ブラケット,かくかっこ
^ ハット,カレット,やま / スラッシュ,スラ
& アンパサンド,アンド,アンパ " ダブルクオート,ダブルクオーテーション,二重引用符
* アスタリスク,アスタ,スター,ほし,こめ  ' シングルクオート,アポストロフィー,ダッシュ
( 左かっこ,かっこ,開きかっこ ; セミコロン
) 右かっこ,こっか,閉じかっこ : コロン
_ アンダーバー,アンダースコア  < 小なり記号,小なり
- マイナス,ひく,ダッシュ,ハイフン , カンマ,コンマ
+ プラス,たす,プラ > 大なり記号,大なり
= イコール,等号 . ピリオド,ドット,てん,ぽち,ピリ
| パイプ,縦棒 ? クエスチョンマーク,はてな
バックスラッシュ,バクスラ,逆スラ    

3.1.3 改行・空白の入力

文字を羅列するだけでなく 文書に改行や空白をいれるキーとしては <ENTER>,<TAB>,<SPACE>があります. <ENTER>はキーボードの右側の中段 に位置し,改行や項目の決定を行うために利用します. <TAB>は通常キーボードの左側の中段に位置し,列揃えや補完([*])を行う際に利用します. <SPACE>は,キーボードの最下段中央に位置する横長のキーで,空白を入力するために利用します.

3.1.4 カーソルの移動

カーソルキーはキーボードの右側に位置します. 画面上に示されている入力位置を示す``カーソル'' というマークを 移動させるために利用します.

3.1.5 複数のキーの同時操作

他のキーと組み合わせることでさまざまな操作を行えるキーには <ALT>,<ESC>,<CTRL>,<META>,mac command keyがあります. 同時に押すキーや状況に応じてさまざまな機能を実行できます.

本書では <CTRL>を押しながらxを押すことをC-x,<META>を押しながらxを押すことをM-x,mac command keyを押しながらxを押すことを mac command key+x と表記します.

<META>がない場合には,<ESC>を利用します. <ESC>を利用する場合はキーを押し続けるのではなく,1度押した後に,xなどのキーを押します.