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cpacer

3.2 ファイル・ディレクトリの一覧表示 -- (ls)

あるディレクトリの中にどのようなファイル・ディレクトリが 存在するかを調べるには, lsコマンド(LiSt)を使用します.

% ls   <RET>    ←lsコマンドでカレントディレクトリのファイルを表示
Mail            Wnn             report.tex
% _

lsコマンドは指定したディレクトリに存在するファイル・ディレクトリを表示できます. 引数を指定しない場合, カレントディレクトリに存在するファイル・ディレクトリを一覧表示します.

ディレクトリを指定するためには, lsに続けてディレクトリ名を指定します. ディレクトリ名は絶対パス, 相対パスのどちらでも指定できます.

% ls Mail <RET>
drafts    inbox
% ls /home/t02000tf/Mail <RET>
drafts    inbox
% _

% ls [オプション] [ディレクトリ名] <RET>

■全てのファイル・ディレクトリを表示する
あるディレクトリの中のファイル・ディレクトリをすべて表示するには `-a'オプションを指定します. アプリケーションに必要な設定が記載されたファイルなど, 通常あまり利用しないファイルを``隠しファイル''といい, -aオプションを指定するとこれら隠しファイルも含めて表示されます. 隠しファイルの名前はドット(`.')ではじまります.
書式 ls -a [ディレクトリ名] <RET>
% ls  <RET>		← 隠しファイルは表示されない
Mail       Wnn        report.tex		
% ls <RET>		← -a オプションをつけると全て表示できる
.               .cshrc          Mail            report.tex		
..              .login          Wnn
% _



■ファイル・ディレクトリ情報を付加する
何もオプションを指定しない場合, lsコマンドはファイル・ディレクトリ名を一覧表示するだけで, それらがファイルなのかディレクトリなのかを区別できません. ファイルの種類を確認するには, `-F'オプションを指定します.
書式 ls -F [ディレクトリ名] <RET>
% ls -F <RET>
Mail/           Wnn/            report.tex
% _
-Fオプションでは ディレクトリ名に`/' (スラッシュ)を, 実行ファイルに`*' (アスタリスク), シンボリックリンクに`@' (アットマーク)を付加します.


■ファイル・ディレクトリに関する詳しい情報を表示する
ファイル・ディレクトリに関係する詳細な情報を調べるには, `-l'オプションを指定します.
書式 ls -l [ディレクトリ名] <RET>
% ls <RET>		← ファイルやディレクトリ名の表示
Mail           Wnn            report.tex 
% ls -l <RET>		← -l オプションを付加すると詳細な情報を表す
drwx------   4 t02000tf      512 Dec 10 12:19 Mail 
drwxr-xr-x   2 t02000tf      512 Dec 10 12:14 Wnn 
-rw-rw-r--   1 t02000tf        0 Dec 10 12:14 report.tex 
% _
結果は左から 保護モード([*]), リンク数, ファイル所有者のログイン名, ファイルまたはディレクトリの容量, 最終更新日時, ファイルまたはディレクトリ名 を表します.