Windowsの操作/WindowsでのCNS固有の操作/DVD-Rの利用

λ18特別教室ではDVD-Rを利用できます.DVD-Rにデータを保存するには,MPEG2形式を利用する必要があります.ここでは,Adobe Premiereを利用した動画ファイルのMPEG2形式への変換方法と,それを利用したDVD-Rの作成方法を説明します.なお,Adobe Premiereの利用方法は市販のマニュアルを参照してください.


4.5.1 個人作業用フォルダの作成

DVD-Rにデータを保存するには,個人作業用フォルダを作成する必要があります.次にその方法を説明します.

1.
`V:dvditDVDit_SE_7640Dvdit_se Themes'フォルダ内に任意の新規フォルダを1つ作成する.ここでは例と して`t01000tf'というフォルダを作成する.
2.
`t01000tf'フォルダ内にさらに5つの新規フォルダを作成する.フォルダ名は それぞれ,`Backgrounds',`Buttons',`Media',`Project', `DVDimageFiles'にする.
3.
背景データとボタンデータは,`Themes'フォルダの下の`Corporate'フォル ダと`Default'フォルダの中にサンプルデータが用意されている.必 要であれば`t01000tf'フォルダの中の`Backgrounds'フォルダと `Buttons'フォルダにそれぞれコピーする.

4.5.2 MPEG2形式へのデータの変換

1.
Adobe Premiere上で動画ファイルの編集作業が完了したら,メニューバー から[File]→[Ex-
port]→[Movie]を選択する.`Movie'が選択できない場合は`Timeline'ウィンドウを選択する.
2.
`Export Movie'ウィンドウが表示されるので,[Settings]をクリックする.
3.
`Export Movie Settings'ウィンドウが表示されるの で.`General Settings'の項目で`File Type'に`Pinnacle MP2'を選択する.(図4.3参照)
4.
`Range'には編集した`Video Project'全体か`Work Area'のどちらかを選択 する.なお,`Work Area'はAdobe Premiereの`TimeLine'ウィンドウ 上で選択された範囲を表す.
5.
`Exprot Video'と'Export Audio'のチェックボックスを選択する.


図 4.3:Export Movieウィンドウ
図 4.3:Export Movieウィンドウ

6.
設定項目を`General Settings'から`Video Settings'に切り替える.
7.
`Compressor'に`Pinnacle MP2 MPEG2'が表示されていることを確認し, [Configure]をクリックする.
8.
`Settings miroVIDEO DC1000'ウィンドウが表示されるので,`Date rate'を `4MBit/s'に設定する.[Apply]をクリックし,[OK]を選択しウィンドウを閉じ る.なお,DVDの規格では9.8が最大値であるが,ここでは`4MBit/s'と設定 すること.
9.
`Export Movie'ウィンドウで[Save]をクリックすると保存先を指定するウィ ンドウが表示される.ここでは`t01000tf'フォルダの中の`Media'フォルダを 保存先に指定し,ファイル名を入力して[Save]をクリックする.
10.
`Export'が終了したらAdobe Premiereを終了する.

4.5.3 DVDit!によるDVD-Rの作成

DVDitの起動

1.
<>[スタート]→[プログラム]→[DVDit!1.1]→[DVDit!]→[DVDit!1.1(SE)]を選択し,DVDitを起動する.
2.
`プロジェクト作成画面'ウィンドウが表示されるので,`新しいプロジェク トを始める'をクリックする.
3.
`プロジェクトタイプを選ぶ'ウィンドウが表示されるので,`DVDビデオ'を 選択し[次]をクリックする.
4.
`ビデオ様式を選ぶ'ウィンドウが表示されるので,`NTSC'を選択し[終了] をクリックする.

オーサリング

DVDit! のインターフェースは図4.4のようになっています.

図 4.4:DVDit!のインターフェイス
図 4.4:DVDit!のインターフェイス

1.
`カレントテーマ'の`ファイル'をクリックし,[テーマを開く...]を選択する.
2.
[テーマを選んで開く...]ウィンドウが表示されるので,`t01000tf'フォルダを選択し,[OK]をクリックする.
3.
`背景'ボタンを選択して表示されるウィンドウ内に`Backgrounds' フォルダ内の背景データが一覧表示されるので,利用したい背景データ を`Menu1'アイコンへドラッグ・アンド・ドロップする.同様に,必要に応じて最 大で`Menu10'まで背景を配置できる.
4.
`ボタン'ボタンを選択し,`Palette'ウィンドウにあるボタン データを`VideoMonitor'上へドラッグ・アンド・ドロップで配置する.
5.
`テキスト'ボタンを選択し,利用するフォントをVideoMonitor上へ ドラッグ・アンド・ドロップし,配置する.配置したフォントを選択して文字を 入力する.
6.
VideoMonitorに配置した文字列に装飾を行う場合,文字列を選択し[メニュー バー]→[Effects]
→[テキストプロパティ]を選 択する.`テキストプロパティ'ウィンドウが表示されるので,色,効果 などを設定し[OK]を選択する. VideoMonitorに配置した文字列に影を付ける場合,その文字列 を選択し,[メニューバー]→[Effects]→[影付 け]を選択する.`影付け'ウィンドウが表示されるので,`選択する項目' から`選択されたメニューアイテム'を指定し,影の距離,ぼかし,など を設定し[OK]をクリックする.
7.
作成した`Menu'をボタンとして利用し,`Menu'を階層化するには,ボタンと して利用したい`Menu'をVideoMonitor上へドラッグ・アンド・ドロップし,配置す る.
8.
ボタンと`Menu'との関連付けを確認するには,VideoMonitor上で右ク リックをする.表示されるメニューから`ボタンリンクを表示'を選択す ると関連付けを確認するためのウィンドウが表示される.
9.
`ViewMedia'ウィンドウを選択し,ムービーファイルをVideoMonitor上の各 ボタンにドラッグ・アンド・ドロップで張り付ける.

以上でオーサリング作業が終了します.


DVD-Rへの書き込みを行う前に,作成したビデオが正しく機能するかどうかシュレーションを行ってください.シュミレーションは`Remote Control'ウィンドウを操作して行います(図4.5).その際,`再生'ボタンが押されているか確認してください.


図 4.5:Remote Controlウィンドウ
図 4.5:Remote Controlウィンドウ

4.5.4 メディアの作成(DVD-Rへの書き込み)

確認が終了したら,DVD-Rへの書き込みを行います.

DVD-Rは1度しか書き込みができません.書き込み済みのDVD-Rや書き込みに失敗した
DVD-Rの再利用はできないので,注意して作業を進めてください.

1.
<>[メニューバー]→[Build]→[DVDの作成]を選択すると,`DVDの作成'ウィンドウが表示される. (図4.6を参照)
図 4.6:DVDの作成ウィンドウ
図 4.6:DVDの作成ウィンドウ

2.
`素材の設定'欄で`Current Project'を選択する.
3.
`出力デバイス'欄で`DVD/CDレコーダ'を選択する.
4.
`デバイスの設定'欄で`PIONEER DVD-R DVR-S201'を選択する.
5.
`書き込み速度'を`1×'に設定する.
6.
`Choose folder for DVD pages'ウィンドウが表示されるので, `t01000tf'フォルダの中の`DVDimageFiles'フォル ダを選択し,[OK]をクリックする.
7.
DVD-Rへの書き込みが開始される.DVD-Rへの書き込みエラーの 原因になることがあるので,書き込みが終了するまで,別の操作 はあらかじめ終了しておくこと.
8.
書き込みが終了すると,DVD-Rが自動的に出てくる. `Building DVD Video'ウィンドウが表示されるので[OK]をクリック する.

作業に利用するVドライブは複数のユーザが利用するため,作業が終了したら不必要なaviファイル,mpgファイルなどは削除してください.