CNSのさまざまな利用/授業に関連したCNSの利用/レポートシステム

レポートシステムは,電子メールによってレポートを自動的に受理するシステムです.このシステムでは,レポートをLaTeX形式,またはEmacsなどのエディタで作成したテキストファイル(単なるテキスト)で提出できます.レポートシステムは,LaTeXで書かれている場合には\documentclassより後の部分をシステム側でdviファイルを生成します.一方,プレインテキストの場合は電子メールの内容をそのまま出力します.

レポートシステムについては/pub/sfc/report-system/以下にもドキュメントがあります.

質問などはreport-request@sfc.keio.ac.jp宛の電子メール,または事務室学事担当で受けつけています.

1.1.1 提出に関する注意

受付期間

レポートシステムでの提出受付期間は,担当教員から直接指示が出されるか,または事務室の所定の場所に掲示されます.受付期間以外にレポートを提出した場合はシステムは電子メールを受理しないので,提出期間を確認した上で必ず期間内に提出してください.

送り手

レポートシステムを利用する際には,必ず自分のアカウントからメールを送ってください.レポート提出者の一覧表が担当教員に渡されますが,他人のアカウントからメールを送ると,このリストに名前が載らなくなるので注意してください.

アドレス

メールの宛先はreport@sfc.keio.ac.jpです.すべてのレポートがレポートシステムを利用しているわけではありません.レポートの提出の際は,その提出形態を担当教員に確認してください.

サブジェクト

メールのサブジェクトには担当教員から指定されたものを書いてください.レポート名については提出期間と同じく,担当教員から指示が出されるか,または事務室の所定の場所に掲示されます.これは,英数字とハイフン`-'を使った文字列で,間にスペースを入れることはできません.また,`i' (小文字のアイ),`l' (小文字のエル),`1' (アラビア数字のいち),`I' (大文字のアイ)は間違いやすいので注意してください.


図 1.1:エラーの通知
図 1.1:
エラーの通知

サブジェクトを間違えると電子メールが受理されず,レポート未提出となるので注意してください.(図1.1).また,sfc.keio.ac.jpドメイン以外のメールアカウントから電子メールを送った場合は受け取りを拒否されます.

レポート本文

  • 1行は英数字で75文字,日本語で35文字程度にしてください.改行がなく1行が長過ぎるときは,文字化けが起こることがあります.Emacsの機能であるM-x auto-fill-modeを使ってください.
  • CNS 上のレポートの存在するディレクトリを書くのではなく,レポートのファイルをメールに挿入して送ってください.
  • 複数のレポートを同時に送ることはできません.この場合は,最後に送ったものが有効になります

特にLaTeXを用いる場合は,次の点に注意してください.

  • dviファイル,PostScriptファイルではなく,LaTeXのソースファイルを送って ください.
  • platexコマンドで正常に処理でき,プレビュー,出力ができるかどうかを確認してください.レポートシステムがLaTeX処理をする際にエラーを検出した場合,正しく出力されない場合があります.
  • 1つのファイルにおさまるようにしたLaTeXのソースファイルを提出してください.つまり\input\ includeなどのLaTeXコマンドを含んではいけません.また文字コードはISO-2022-JPにしてください.Shift-JISなどのファイルを送信すると正常にLaTeX処理が行われず,エラーとなります.
  • レポート本体以外の部分(コメントや挨拶など)に,\documentclass の行があるとうまく処理できないので注意すること
  • EPSファイルは読み込めない.
  • 個人的に利用しているクラスファイルは指定できない.

1.1.2 提出の確認

受理の通知

提出したレポートがシステムに受理されると, report-master@sfc.keio.ac.jp というメールアドレスから受理通知のメールが届きます(図1.2).

受理の通知


レポートシステム宛にメールを送ると,レポートを受理していなくても必ず電子メールが返信されます.レポート提出後に,レポートシステムから返送された電子メールが受理の通知であることを必ず確認してください.もし受理されなかった場合には,間違いを訂正して再度メールをレポートシステムに送信してください.


文字化け

改行がなく,1行が長過ぎるようなメールは文字化けする可能性があります.このような場合は受理通知のメールも文字化けしますので,メールの内容が送った内容と異なるときは,適度な改行を入れて再提出してください.


再提出

文字化けが起こった場合や,内容に訂正があるような場合はレポートの再提出を行えます.1つの課題に対して複数回メールを送った場合は,最後に提出したものが提出レポートとなり,それ以前に提出されたものは出力されません.

1.1.3 LaTeX,プレインテキストの判断

レポートシステムは,LaTeXのテキストであるかどうかを次のように判断しています.

1.
\documentclassの行がある
2.
\begin{document}の行がある
3.
\end{document}の行がある
4.
上の3行がこの順番で現れている

LaTeXで書かれていると判断されなかった場合には,プレインテキストとしてそのまま出力します.一方,LaTeXで書かれていると判断した場合には,\documentclassの行からファイルの最後までをLaTeXのファイルとして処理します.\documentclassより前の行に書かれているレポートの感想やコメントなどはプレインテキストとして出力されますが,\end{document}の行より後に書かれている内容は出力されません.