印刷/モノクロプリンタ/プリンタ関連のコマンド

2.2.1 印刷 -- lpr

プリンタでPSファイルを印刷するには,lprコマンドを利用します.lprはline printerの略です. -Pオプションの直後にスペースを空けずに印刷したいプリンタの名前を指定します.また,同じファイルを複数印刷したい場合には,プリンタ名の後にスペースを空けてから,`-#部数'で指定します.次に書式を示します.

% lpr -P[プリンタ名] [-#部数] [ファイル名]<RET>
次の例では,カレントディレクトリにある`filememo.ps'というファイルをプリンタnps4で印刷し,続いてカレントディレクトリにあるファイル`file.ps'を,プリンタnps8で3部印刷しています.

% lpr -Pnps4 filememo.ps<RET>
% lpr -Pnps8 -#3 file.ps<RET>
% _

2.2.2 印刷の順番 -- lpq

プリンタに印刷命令を出しても,他の人が先に印刷しようとしているときには,すぐに印刷されず順番待ちになることがあります.プリンタの印刷状況を調べるには,lpqコマンドを利用します. lpqはline printer queueの略です.

lpqコマンドのオプションには,-P[プリンタ名]を指定します.

% lpq -P[プリンタ名]<RET>

% lpq -Pnps1<RET>
nps1 is ready and printing
Rank   Owner      Job  Files                 Total Size
active t01000tf   192  (standard input)      63477 bytes
1st    s01000hf   193  report.ps              1332 bytes
2nd    s01000hf   194  cns.ps                 3453 bytes
% _
最初の1行目はプリンタの状態を示しています.この例ではユーザからの命令を受けつけ,印刷できる状態であることを表しています.3行目からが各ユーザの印刷の順番です.左から印刷待ちの状態,印刷を実行したユーザ,プリンタで処理する際のジョブ番号,印刷するファイル名,ファイルの容量が表示されています.

印刷待ちの表示は,現在処理中の場合activeが表示されており,順番待ちの場合は印刷される順番の予定が表示されます.そしてlpqコマンドの出力に自分の命令が表示されなくなったら,そのファイルは印刷されたことになります.

% lpr -Pnps3 file1.ps<RET>
% lpq -Pnps3<RET>
nps3 is ready and printing
Rank   Owner      Job  Files                 Total Size
active t01000tf   23   (standard input)      3477 bytes
1st    s01000hf   24   file1.ps              4522 bytes
% lpq -Pnps3<RET>
nps3 is ready and printing
Rank   Owner      Job  Files                 Total Size
active s01000hf   24   file1.ps              4522 bytes
% lpq -Pnps3<RET>
no entries
% _

2.2.3 印刷の取り消し -- lprm

lprmコマンド

印刷命令のコマンドを取り消すには,lprmコマンドを利用します. lprmはline printer removeの略です. lprmコマンドのオプションに-P[プリンタ名]を指定して,引数には自分のログイン名か,lpqコマンドで調べたジョブ番号のいずれかを入力します.プリンタに複数の印刷命令を出していた場合,引数にログイン名を指定するとすべての命令を取り消せます.

% lprm -P[プリンタ名] [自分のログイン名]<RET>
% lprm -P[プリンタ名] [ジョブ番号]<RET>

% lpq -Pnps1<RET>
nps1 is ready and printing
Rank    Owner      Job  Files                    Total Size
active t01000tf    22   (standard input)         1332 bytes
1st    s01000hf    23  hanako.ps                22342 bytes
% lprm -Pnps1 s01000hf<RET>
% _

lprmコマンド実行時の注意

lprmコマンドを実行する際の注意を次に示します.

  • lprコマンドを実行したホストからlprmコマンドを実行する
    lprmコマンドは,ユーザがlprコマンドを実行したホストから実行しないと正しく処理されません.
  • 順番待ち状態の間しか取り消せない
    印刷命令は,プリンタがそのファイルの印刷処理を開始してしまうと解除できません.つまり,lpqコマンドの結果の処理状態がactiveになっていると,その命令は取り消せません.コマンドミスによって大量のミスプリントが予想される場合は,2.1.1に示した方法に従って印刷を取り消します.