LaTeX/LaTeXによる文書の整形/画像ファイルの貼り込み

LaTeXではEPS形式の画像ファイルを文書中に貼り込めます.MacintoshやWindows,UNIXで加工した画像や写真なども,EPS形式に変換することで文書中に貼り込めます.なお,EPS形式およびEPS形式のファイルについては第X部 1.2を参照してください.次に書式を示します.

\usepackage{epsf}
\epsfile{file=ファイル名}

EPSファイルの貼り込みにはプリアンブルepsfパッケージ を読み込む必要があります.任意の場所に\epsfileコマンドを記述することで,実際にEPSファイルを貼り込めます.

EPSファイルの指定

貼り込むEPSファイルの名前を`file='に続けて指定します.ファイル名は相対パスで指定しても,絶対パスで指定してもかまいません.ただし相対パスの場合はLaTeX処理をするディレクトリが基準となります.

サイズの指定

画像の幅,高さについてそれぞれ大きさを指定できます.それぞれ`height='と`width='に続けて大きさを指定します.使用できる単位については2.9を参照してください.

縮尺比率の指定

全体,高さ,幅の3つについて縮尺比率を指定できます.それぞれ`scale=',`vscale=',`hscale='に続けて比率を指定します.

次に\epsfileコマンドの例を示します.

\epsfile{file=graph.eps,width=80pt,vscale=0.5}


\epsfileコマンドの引数の要素である heightfileなどはどのような順序でならべてもかま いませんが,それぞれの要素はカンマで区切る必要があります.また{}内に空白を入れるとエラーとなるので,注意してください.