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2.3 スキャナの利用 -- xscn

一般的にコンピュータでは絵や写真をビットマップ画像として表現する.絵や写真をビットマップ画像として取り込むにはスキャナという装置を利用する.

ここでは,メディアセンターオープンエリアに設置されているカラースキャナの使い方について説明する.カラースキャナは,専用のコンピュータ(ホスト名 : cctori,cctora)にログインして使用する.このスキャナでは,A4サイズまでのカラーイメージを読み取れる.

cctori,cctoraはカラースキャナ専用のワークステーションであるので,他の目的には利用しないこと.


2.3.1 起動

次のようにコマンドを実行すると,カラースキャナを使用するためのアプリケーションであるxscnのウィンドウが表示される(図2.6).

% xscn &<RET>


2.3.2 パラメータの設定

基本的な操作はすべてマウスで行える.`xscn'ウィンドウの左上にある[操作]→[パラメータ設定]を選択すると,`xscn'ウィンドウの横に`イメージリーダー・読み取りパラメータ'ウィンドウが表示される(図2.6).`イメージリーダー・読み取りパラメータ'ウィンドウでは,取り込む画像に関する次のような値について設定を行える.


図 2.6:xscnのウィンドウ
図 2.6:xscnのウィンドウ


解像度にあまり大きな値を選択すると,スキャンして作成されるファイルの容量が非常に大きくなってしまうので注意すること.標準的には,75dpi程度を推奨する.


2.3.3 スキャナによる画像の読み取り

絵や写真をスキャナの読み取り面に置く.このとき,絵の端を読み取りの位置に合わせる.`xscn'ウィンドウ左上にある[操作]→[読み取り&表示]を選択すると,スキャナで読み取られた画像が`xscn'ウィンドウに表示される.


2.3.4 読み取り枠の指定

このような指定を行うことによって,大きな画像の一部を切りとれる.ただし,xscnでは細かい調整を行うことが困難なので,画像の細かい修正を行う場合には他のアプリケーションを併用する.

2.3.5 画像ファイルの保存

`xscn'ウィンドウの左上にある[操作]→[読み取り&保存]を選択すると,データ保存の設定ウィンドウが表示される(図2.7).ここでファイル名とファイルフォーマットを入力し[保存]をクリックすると,画像がファイルに保存される.ファイルフォーマット は,TIFF形式が最も汎用性が高く,他のツールでの編集などを行いやすいため,TIFF形式を選択するとよい.画像ファイル形式の詳細は第VII部 1を参照すること.


図 2.7:xscnでの保存
図 2.7:xscnでの保存

保存しているときには,読み込まれる画像は`xscn'ウィンドウには表示されない.あらかじめメニューバーから[操作]→[読み取り&表示]を選択し,画像を確認してから保存する.

スキャナは,簡単に画像ファイルを作成できるが,画像ファイルは1ファイルあたりのファイル容量が大きいため,画像ファイルを作り過ぎるとすぐに個人のファイル使用量の制限(100MB)を超えてしまう.制限を超えた場合は,スキャナで画像ファイルを保存しようとするとエラーメッセージが表示される.そのため,cctora,ccotriには/var/tmpディレクトリが大容量のファイルを一時的に扱うために用意されている.残りファイル容量に余裕がない場合は,ここで圧縮や切り取り,つなぎ合わせなどの編集作業を行える.

/var/tmpディレクトリは,一時的に利用する領域なので使い終わった画像は必ず消去すること.また,/var/tmpディレクトリの下のファイルは定期的に消去されるので注意すること.

2.3.6 終了

`xscn'ウィンドウの左上にある[操作]→[終了]を選択すると,ウィンドウが閉じてxscnは終了する.



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