ネットワーク経由でコンピュータを遠隔利用する際には,十分な注意が必要である.例えばリモートホストに非常に大きな負荷をかける作業は,自分だけでなく他のユーザやネットワーク全体の迷惑となることがある.
リモートログインしたときには,普段ユーザがワークステーションにログインするときと同じように.cshrc,.loginファイルが読み込まれる. .cshrcファイルや.loginファイルに書いてはいけない記述の例を次に示す.
rloginコマンドを.loginファイルに書いてリモートログインすると,リモートログイン直後に.loginファイルを参照した時点でrloginコマンドが繰り返し実行され,止まらなくなってしまう.
X Window Systemアプリケーションは,rloginした後に設定を行わないと起動できない.詳しくは第III部 3.1.5を参照すること.
.cshrcファイルや.loginファイルはログイン(リモートログインも含む)する度に読み込まれるファイルなので,この中に
mule &
,xclock &
,xbiff &
などのコマンドを記述すると,それらのコマンドがウィンドウを開くことができず,リモートホストに余計な負担がかかることになる.
なお,.cshrc,.loginファイルの説明やカスタマイズの方法,注意点については第X部 3.1.
.rhostsファイルを設定すると,rloginコマンドを実行して他のホストにログインする際のパスワード入力を省略できる.
自分のホームディレクトリの下に.rhostsファイルを作り,その中にアクセスを許可するホスト名とそのホストでのログイン名を書き込んでおくことによって,そのホストに対してはパスワードの入力を行うことなくリモートログインできるようになる..rhostsファイルの例を次に示す.
#.rhostsファイルの記述例その1 ccz00 t99000tf ccz01 t99000tf
また,次のように設定するとCNSのホストのうち,ユーザが自由に利用できる多くのコンピュータにrloginの実行が許可される.
#.rhostsファイルの記述例その2 +@cns t99000tf